景雲昭の様子を見て、既に躊躇い始める人もいた。
「この景雲昭は……初心者には見えないな?彼女が薬材を見る時の様子を見ればわかるだろう。どの薬材が香りで判別しやすく、どの薬材が味わって判別する必要があるのかよく知っている……」
毒性のある薬材は、景雲昭は一切口に入れて味わうことはなく、香りに問題のある薬材は、鼻を覆って頭を下げて観察していた。
さらに、異なる薬材を組み合わせると、想像もつかない効果が生まれたり、薬材の薬効に影響を与えたりする可能性があることを、景雲昭はよく理解していた。一つの薬材を見終わるたびに、手が触れた場合は必ず洗い、前の薬材の残り香が他の薬材に影響を与えないようにしていた。
要するに、細部において、景雲昭は孫顏よりも優れていた。
当初、景雲昭が勝つはずがないと思っていた人々の中には、既に考えを改める者も出てきていた。
崔均父子の表情も厳しくなってきた。
彼らは負けるわけにはいかなかった。崔家には崔均という一人息子しかおらず、もし彼が薬剤師になれなければ、それこそ笑い者になってしまう!
すべての希望は孫顏にかかっていた。
密かに後悔の念も芽生えていたが、今となっては遅すぎた。
時間は早く過ぎ、あっという間に第二ラウンドが終了した。
今回、二人の手元の紙は빼곡히書き込まれていたが、やはり景雲昭のものの方が見た目が良かった。
しかし、前回の教訓を活かし、孫顏も見た目を重視し、乱雑な修正は避け、間違えた箇所には印をつけるだけにしたが、そのため、それらの誤りは一目瞭然だった。
以前、孫顏が参加した競技は、今回よりもずっと簡単なものばかりで、少なくとも薬材がこれほど複雑ではなかったため、同年代の中では必ず勝っていた。
しかし今回は違った。
「麻黄、常山、草龍胆、これらは全て正解だ……」紀お父さんは頷きながら言った。
これらは比較的簡単で、基礎知識があれば間違えようがなかった。
薬効についても二人とも詳しく書いていた。
しかし後半に進むにつれ、皆の表情は一層厳しくなった。景雲昭の第一ラウンドの実力を見た後、後半の薬材は急遽追加されたもので、意図的に難易度を上げ、最後に二人とも正解して引き分けになることを避けようとしたのだ。
「一方は東壁土と言い、もう一方は烏爹泥と言っている。これは大きな違いだ」紀お父さんは呟いた。