第354章 立場の迷い

景雲昭の様子を見て、既に躊躇い始める人もいた。

「この景雲昭は……初心者には見えないな?彼女が薬材を見る時の様子を見ればわかるだろう。どの薬材が香りで判別しやすく、どの薬材が味わって判別する必要があるのかよく知っている……」

毒性のある薬材は、景雲昭は一切口に入れて味わうことはなく、香りに問題のある薬材は、鼻を覆って頭を下げて観察していた。

さらに、異なる薬材を組み合わせると、想像もつかない効果が生まれたり、薬材の薬効に影響を与えたりする可能性があることを、景雲昭はよく理解していた。一つの薬材を見終わるたびに、手が触れた場合は必ず洗い、前の薬材の残り香が他の薬材に影響を与えないようにしていた。

要するに、細部において、景雲昭は孫顏よりも優れていた。

当初、景雲昭が勝つはずがないと思っていた人々の中には、既に考えを改める者も出てきていた。