景雲昭も何事にも限度があることを知っていた。彼女はこの空から降ってきた新参者として、年上の先輩たちに勝ち続けてきた。名声は得たものの、恨みも買っていた。
何事も度を超えてはいけない。水は満ちれば溢れる。
そのため最後には、景雲昭は薬会の三人の古参の先輩たちとは比べ合わなかった。彼女のここまでの実力は、その三人の先輩たちも十分理解していたし、また彼女には先天的な優位性があり、これらの先輩たちは長年の努力と経験の積み重ねだった。彼女としても、事を極端にして他人の面子を潰す必要はなかった。
しかし、最後まで勝負しなかったとはいえ、景雲昭は間違いなくこの薬会での最大の勝者だった。
薬田の四分の一の利益は決して小さくなく、来年一年間、その金は彼女の手元に届くことになる。
景雲昭は勝利を収め、徐さんとも関係があったため、自然と地位は上がった。もともと手加減して譲ろうとしていた人々は、まるで顔を潰されたかのように恥ずかしく感じた。
景雲昭が去ると、これらの人々は皆ほっと胸をなでおろした。今回の薬会は彼らにとってまさに試練だった。
しかし、これによって一人一人の心に警戒心が芽生えた。
彼らが負けたのは学識ではなく、真剣さだった。ここ数年、名声は高まる一方だったが、実際に薬材に触れる機会は以前より少なくなっていた。
彼らには息子や弟子がいて、人を雇うこともできたため、薬材の調製にはめったに自ら手を出さなくなっていた。他の者が対処できない時だけ出てくる程度で、これが原因で知識はあっても、技術には次第に欠陥が生じていた。
しかし景雲昭は違った。彼女はどんな薬材に対しても非常に真剣で、最初は技術が未熟でも、ゆっくりとでも手を抜かずに行い、その結果、彼女の製薬過程はほぼ完璧だった。
今回景雲昭に負けたことで、彼らも自省せざるを得なかった。
景雲昭も礼儀正しく、勝利はしたものの、運も多分にあったことを認識しており、皆に対して非常に丁寧で、彼らの面子も立てた。
この態度によって、これらの人々も気持ちが楽になり、景雲昭への印象も以前より良くなった。
試合が終わるとすぐに、景雲昭は華寧県へ直行した。
一週間の休暇を取り、休日も含めて、まだ三日間のリラックスできる時間があった。
しかし景雲昭が家に帰ると、蘇楚と甘堇辰の様子が冴えなかった。