第521章 救援が到来

濃い炎が天に向かって立ち上り、次々と起こる爆発音で周辺の地面が激しく揺れた。

工場には他の人はいなかったが、近くには数軒の民家があり、住民たちは驚いて急いで外に出てみると、赤い炎が空の半分を染め、濃い煙が漂い、あちこちで野犬が吠え続けていた。

工場内には多くの廃棄物があり、その多くが可燃性や爆発性の物質で、この大火事は長く続きそうだった。

景雲昭は空間の中で眠っている蘇楚を見て、彼女の数カ所のツボに針を打った。副作用は全くなく、むしろより快適な睡眠を取れるようにするためだった。

この状況では工場から出ることは不可能で、周囲の炎が少し収まるまで待って、脱出路を探すしかなかった。

しばらくすると、遠くからヘリコプターが近づいてきて、消防車や警察車両も到着しようとしていた。