第601章 漏らしてはいけない!

江蓉は何度も首を振り、昨夜の出来事を思い出すと、雷に打たれたかのように全身が苦痛に満ちていた。

彼女にはある程度の記憶はあったが、とても曖昧だった。昨日なぜか体が疲れ果てていて、誰かが耳元で話しかけてきて、彼女はただ応じていた。そしてその後、自分でこの別荘に入っていったような気がする。拒否も抵抗もせずに……

一晩中、彼女は従順だった。ジェームズが言うことを何でもして、卑しく粗野で、恥知らずな行為を……

江蓉は完全に呆然としていた。相手に強姦されたと言えるだろうか?でも彼女はとても従順で、叫びもせず、抵抗もせず、体には****の跡以外に傷跡は何もない。これを誰かに話しても、信じてもらえないだろう!

「違うんです……私にも分からないんです……」江蓉は呟きながら、突然蕭海清のことを思い出し、すぐに言った。「そうだ!きっと蕭海清よ。全部あの女のせいなんです……卓さん、ジェームズさん、お願いです。誰にも言わないでください。もし誰かに知られたら、私は終わりです!」