黒川浩二は約束通り、二回戦目から連勝を重ね、黒川詩織と森口花がどんなに協力して阻止しようとしても、最終的には彼が勝利を収めた。
傍らにいた坂本加奈は、目に尊敬の念を浮かべながら、「浩二さん、すごいですね!私もあなたみたいに強くなれたらいいのに」と言った。
黒川浩二は集めたお金を全て彼女に渡しながら、「一つの家に一人強い人がいれば十分だよ」と言った。
坂本加奈はそれもそうだと思い、嬉しそうにお金を数え始めた。
黒川詩織は羨ましそうな表情を浮かべながら、兄があまりにも義理の妹を甘やかしすぎていると感じていた。
義理の妹を喜ばせるために、一銭も残さなかったのだ。
森口花は黒川詩織に水を一杯注ぎながら慰めた。「大丈夫よ、私が麻雀の腕を磨いて、来年は兄さんを完膚なきまでに打ち負かしてみせるわ」