「お前には相応しくない男だ。相応しい男を見つけたら、祝福してやろう」そう言って、彼は背を向けて立ち去ろうとした。
ベバリーは氷嚢を手に取り、怒りに任せて彼に投げつけた。
氷嚢はフィン警部の広い背中に当たった。彼は立ち止まり、振り返った。
「あなたは身勝手よ!大嫌い!!」ベバリーは叫んだ。
彼は大股で戻ってきて、彼女をベッドに押し倒した。ベバリーは仰向けに倒れ、フィン警部は彼女の上に覆いかぶさり、動けないように押さえつけた。
「ベブ、随分と大胆になったな?もう何度も俺を傷つけているじゃないか―」
「こんな扱いを受けるなら、もっとひどい目に遭わせてやりたいわ!」
「ようやく自分の価値に気付いたか?驚きだな」フィン警部は微笑んだ。
「どういう意味?」彼女は眉をひそめた。