第123章 クライマックス!口パクの証拠!!_2

「奈江子!一番一番!」

「山崎夏枝!天后様!」

ファンたちが次々と叫び、弾幕でもファンたちが画面を埋め尽くしていた。

司会者は笑って言った。「山崎先生のファンは相変わらず多いですね。ところで今回は、足の具合はいかがですか?」

「良くなりました」山崎夏枝は足を動かしながら答えた。「実は徐々に回復していて、前回の時点でギプスを外せる状態でした。だからこそこの番組への出演を承諾したんです。そうでなければ、番組全体を通して動けない状態では、あまりにも無責任ですから」

「それは良かったです。では今日は山崎先生から出場者の皆さんや審査員の方々に何かお言葉はありますか?」

出場者が舞台に上がる度に、司会者は必ず数言話をさせ、中には挑発的な言葉を残す者もいた。

山崎夏枝は唇を曲げ、突然こう言った。「ええ、もちろんあります」