第80章 凌を守る(5)

「彼にロープを渡せ。この件が終わるまでに5000回跳べば許してやる。3000回以上なら腕と足を一本ずつもらう。3000回以下なら、お前たち森村家の新規プロジェクトはお終いだ」

最後の言葉を聞いて、森村高雄の顔が真っ青になった!

森村グループは最近、会社の総力を挙げて新規プロジェクトを進めており、大量の資金を投入して一か八かの賭けに出ていた。

そのため、森村家の資金繰りはすでに問題が出ていた。

新規プロジェクトで資金を回収するのを待つばかりだった。

もし新規プロジェクトが頓挫すれば、森村家は十中八九、破産することになるだろう!

菊地秋次のバックグラウンドを考えれば、森村家の新規プロジェクトを潰すのはそれほど難しいことではなかった。

そして彼はまさにそういうことをやりかねない人物だった!