上杉望は、ゲームは大切だが、和音様の気持ちの方がもっと大切だと言った!
【大丈夫よ。】佐藤和音が返信した。
【でも秋次おじいさんが、気晴らしにドライブに連れて行きたいって。人間サンドバッグも用意したって言ってたよ。】
上杉望は菊地秋次の言葉をそのまま佐藤和音に伝えた。和音さんが人間サンドバッグを殴りに行くはずがないと思っていた。
想像するだけでもその過程があまりにも残虐で、和音さんには似合わないと感じた。
【いいわ、行く。】
佐藤和音はすぐに返信し、上杉望の提案を受け入れた。
【えっ?】
上杉望は一瞬で手のひらを返された。和音様がなぜ承諾したの?これは彼の予想と違う!
【行きたい。】佐藤和音はもう一度確認した。
上杉望は佐藤和音からのメッセージを見て、近くにいる菊地秋次の方を見た。