第118章 人肉サンドバッグ(2)

「お尻」と佐藤和音は言った。

お尻は叩くのに最も適した部位だ。この部位は肉が多く、臓器もなく、急所もない。通常、この部位を叩いても危険を引き起こす可能性は低い。

しかし、ここの痛みは他の部位と同じように痛い。

だから人を叩くならこの部位が最適な選択だ。

森村晃は目を見開いて、自分が17歳にもなって、お尻を叩かれるなんて信じられなかった!

彼のお尻を叩くように要求した人は、彼のバドミントンラケットを手に持ち、真面目な顔で指示を出していた!

森村晃は拒否した。心も体も拒否した。

士は殺されても辱められてはならない。

こんな理不尽な仕打ちはない!

「佐藤和音、やりすぎだぞ!俺は男だぞ!」

森村晃は歯を食いしばり、怒りと緊張が入り混じっていた。

菊地秋次は自分のボディガードに目配せをした。

すると、ボディガードは前に出て、一言も発せず、森村晃に佐藤和音が指示した「姿勢」をとらせた。

うつ伏せになる。

森村晃は二人の屈強なボディガードに押さえつけられ、抵抗できなかった。

彼は横を向いて、佐藤和音の手にあるバドミントンラケットを見つめ、一瞬にして気分が悪くなった。

「一回だけよ」と佐藤和音は言った。

この言葉は、まだ良いニュースに聞こえた。

佐藤和音はラケットを振り、人を叩く動作を示した。

佐藤和音が一振りするたびに、森村晃の心臓は一段と早くなった。

なんてこった、佐藤和音はさっさと終わらせてくれないのか?!森村晃は今、佐藤和音に早く済ませてほしいと願った。

佐藤和音は何度か振り回した後、突然ラケットの持ち方を変えた。

彼女はラケット面の方を握り、グリップの方を森村晃に向けた。

佐藤和音は思い出した。森村晃は既に二度も彼女に迷惑をかけたので、ラケット面では足りないかもしれない。

上杉望はこの光景を見て、口をパクパクさせ、人生に疑問を感じた。

和音さんは柔らかくて可愛らしい顔をしているのに、やることは...うーん...少々残虐すぎるような。

森村晃は完全に呆然として、思わず佐藤和音に懇願した:「佐藤和音、やめてくれ、悪かった悪かった、本当に悪か...」

最後の一文字を言い終える前に。

佐藤和音の一撃が彼のお尻に入った。

森村晃は痛くて声も出なかった。

お尻、彼のお尻...