青木健児はゲームチームのリーダーで、申請メッセージを見て、また驚いた。
名前を何度も確認した。
ゼットワイエス。
これはランキング2位のあの人じゃないか?
そう、ランキング2位のあの人だ。偽物の名前ではない。
そこで青木健児は即座に白石雍也をチームから追い出し、ゼットワイエスを加えた。
白石雍也は青木健児の方を振り向き、疑問符を浮かべた表情で。
「健児、お前そんなに冷たいのか?」
「陽平さん、怒らないでください。ランキング2位の人が入りたいって言うんですよ。ランキング1位と2位が一緒に暴れるのを見たくないですか?」
白石雍也は考えてみて、理にかなっていると思い、同意した。
自分はもう遊ばずに、佐藤和音のプレイを見に行った。
プロの手の速さを直に体感しようと。
佐藤和音の指は白くて細長く、か弱そうに見えたが、実際にキーボードとマウスを操作する時の動きは……