第271章 2人の神様に"キャリー"される

青木健児はゲームチームのリーダーで、申請メッセージを見て、また驚いた。

名前を何度も確認した。

ゼットワイエス。

これはランキング2位のあの人じゃないか?

そう、ランキング2位のあの人だ。偽物の名前ではない。

そこで青木健児は即座に白石雍也をチームから追い出し、ゼットワイエスを加えた。

白石雍也は青木健児の方を振り向き、疑問符を浮かべた表情で。

「健児、お前そんなに冷たいのか?」

「陽平さん、怒らないでください。ランキング2位の人が入りたいって言うんですよ。ランキング1位と2位が一緒に暴れるのを見たくないですか?」

白石雍也は考えてみて、理にかなっていると思い、同意した。

自分はもう遊ばずに、佐藤和音のプレイを見に行った。

プロの手の速さを直に体感しようと。

佐藤和音の指は白くて細長く、か弱そうに見えたが、実際にキーボードとマウスを操作する時の動きは……