上杉望は菊地秋次の目を見つめると、すぐに逃げ出したい気持ちになった。
いや、逃げるなら和音様も一緒に連れて行かなければ。
こんな義理知らずなことはできない。和音様のあの小さな体では、秋次おじいさんの怒りに耐えられないだろう!
佐藤和音は菊地秋次に答えた。「あなたが私を友達だと認めていないから、私も勝手に認めるわけにはいきません。」
佐藤和音は真面目な表情で、真剣な眼差しと、さらに真剣な口調で言った。
菊地秋次の顔から冷たい表情が消え、本当の笑顔が浮かんだ。
「ああ、じゃあ認めよう。」
上杉望は横で心臓が止まりそうな思いをしていた。
心の中でつぶやいた:秋次おじいさんの豹変ぶりは本をめくるようだ。心臓が止まりそうだった!
和音様はさすが和音様だ。泰山崩るるも色を変えず!感服、感服!