「いりません」佐藤和音は落ち着いた、断固とした口調で答えた。
「佐藤さん、本当にいいんですか?私たちは本当に強いんですよ。信じられないなら、ランクを見せることもできますよ。嘘じゃないです!」
「ランク上げる気はないんです」佐藤和音は答えた。
佐藤和音のこの返事で、男子学生たちの期待は消え去った。
やっぱり女の子にはこういうFPSゲームへの夢なんてないんだな。
まあ、仕方ない。無理強いはしないでおこう。
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『虫族の侵略』のグローバルオンライン予選が始まってから、上杉望が佐藤和音を訪ねてきた。
興奮した表情で、目は期待に輝いていた:
「和音様、一緒にチームを組みましょう!」
「昨日組んだじゃない」
「いや、そういう意味じゃなくて、大会に出場するためのチームを組もうってことです!虫族の侵略が公式大会を開催することになったんです!予選から始まって、段階的に勝ち上がっていくんです!あなたと私と秋次おじいさんの三人で、もう一人見つければ四人チームが組めます!」