菊地おじいさんが今回大阪市に来たのは、前回上杉望が彼に送った写真の中の女の子に会うためだけではなかった。
彼にはもう一つ処理すべき事があった。
菊地秋次が大阪市に来た本来の目的は、彼の父に関する事件を調査することだった。
彼の父は二代目を救うために亡くなったので、実際にはその時のトラブルは二代目が引き起こしたものだった。
最近、大阪市刑事課が十数年前の遺骨を発掘し、遺骨の身元は直接確認できなかったが、遺骨の周辺から菊地おじさんに関連するものが見つかった。
これにより、死者は菊地おじさんと関係があり、さらには当時の菊地秋次の父の死とも関係があるのではないかと疑われた。
現在の問題は、まず遺骨の身元と死因を確認する必要があることだ。
時間が経ちすぎているため、遺骨の検査過程が少し困難になっている。