第348章 かつての簡一凌の境遇と同じ

安田洋平が去った後、原詩織はクラスメートの心の中でのイメージが完全に崩壊した。

みんなは原詩織の前では何も言わなかったが、掲示板には彼女についての否定的な評価で溢れていた。

【原詩織って本当にそんなことするなんて、安田洋平の好意を利用するなんて。】

【そうだよね、二人の会話を聞いてると、安田洋平は完全に騙されてたんだよ。】

【可哀想な洋平さん。】

【だから言うでしょ、舐めた態度じゃダメだって。最後には何も残らないって。】

【本当に想像もしなかった。私はずっと原詩織のことを良い人だと思ってた。性格も穏やかで付き合いやすいって。ああ、本当に...】

男子も女子も、自分のために予備として人を置いておいたり、その人を利用して何かをさせたりすることを嫌っていた。

みんなが一斉に原詩織を非難した。