第378章 高い知能の前では、手先の器用さなど取るに足らない

「この回の箱には暗号がないのかな?」

あるゲストが思わず疑問を投げかけた。

暗号がないはずがない。前回の箱を開ける難易度から考えると、こんなに早くたくさんの箱を開けるのは不可能なはずだ!

「いや、さっき海辺を散歩してたら箱を見つけたんだけど、そこの問題を見て人生を疑いたくなったから、すぐに諦めて戻ってきたよ」

別のゲストが言った。

つまり問題は前回と同じで、おなじみの変態レベルということだ。

ただし、佐藤明人は前回の佐藤明人ではなくなっていた。

佐藤明人と佐藤和音の兄妹の今の状況を見ると、まさに「地主」だ。

テントもあれば食べ物もあり、様々な物資が揃っている。

他のゲストたちは見ているだけで涎が出そうだった。

本当に涎が出そうなのだ。昼にビスケットとパンしか食べていない彼らは、佐藤明人と佐藤和音が持っている様々な香ばしい調理済みの食べ物を見て、涎を垂らさずにはいられなかった。