第13章:前世とは全く違う人生

すべてが早すぎて、見物人たちが心の準備もできないうちに、すべてが終わってしまった。全過程は1分も経たないうちに、鈴木由美たち5人は完全に戦闘能力を失ってしまった。

「すげえ、この女子は武道家だな。手際がいいぜ」

「あの子は鈴木由美って言って、高校1年生では有名だよ。学校外にバックがいるらしくて、誰も彼女に逆らえないんだって」

「ふん、今じゃやられちまったじゃないか。5人で2人にボコボコにされて、立てなくなるなんて笑っちゃうよ」

「相手を間違えたんだな。人数を頼りに弱い者いじめしたら、相手が武術できるとは思わなかったんだろう。今の技見ただろう?速くて正確で、マジで痛快だったぜ!」

見物していた第二中学校の生徒たちは全員が馬場絵里菜を知っているわけではなく、上級生たちは興奮して、この可愛らしい後輩がこんなに強いとは思わなかったようで、あっという間に学校のいじめっ子たちをやっつけてしまったことに驚いていた。