第18章:学校の責任を追及する

鈴木先生は一瞬戸惑い、馬場絵里菜の言葉の意味が理解できなかったようだ。「彼女に触れていないって?じゃあ、彼女の足はどうしてケガをしたの?」

馬場絵里菜は昨日の出来事を思い出して笑いを堪えきれない気持ちになったが、今は鈴木先生が自分の立場を心配していることを考え、表情と感情を抑えて、昨日の出来事を詳しく説明した。

最後に、馬場絵里菜は言った。「先生、あの状況で避けるのは人間の本能です。私がその場に立ち尽くして蹴られるのを待つわけにはいきませんよね?」

鈴木先生はそれを聞いて安堵のため息をついた。もし馬場絵里菜の言う通りなら、鈴木由美のケガは完全に自分の過激な行動が原因で、馬場絵里菜には関係がないということになる。

確かに馬場絵里菜は他の二人の女子生徒を殴ったが、今日は鈴木由美の保護者だけが学校に来ているので、鈴木由美の件さえ解決すれば、馬場絵里菜は処罰を受けずに済む。