第083章:叔母の細田芝子

細田芝子は入り口に座り、馬場絵里菜が来たのを見ると急いで立ち上がり、積極的に絵里菜のカバンを受け取って掛けてあげながら、気遣うように声をかけた。「絵里菜ちゃん、体調はどう?もう大丈夫?」

馬場絵里菜はまずお礼を言ってから、うなずいた。「もう大丈夫です。おばさんもおじさんも心配しないでください」

「大丈夫なら良かった。最初に聞いた時は本当にびっくりしたわ」絵里菜の顔色と様子が普段と変わらないのを見て、細田芝子も安心し、店主の女性に向かって言った。「お料理お願いします!それと子供たちにコーラを2本お願いします」

店主が個室を出て行き、ドアを閉めると、細田芝子は細田登美子に向かって言った。「お姉さん、この前絵里菜ちゃんが入院した時、私は都合がつかなくて見舞いに行けなかったの。行こうと思った時にはもう退院していて、怒らないでね」