第123章:オークションがクライマックスへ

もともと入札するつもりのなかった馬場絵里菜は、この時思わず目を輝かせた。この土地の価値は一目瞭然で、今日の目玉物件となるのも当然だった。

価格は急上昇し、すぐに4000万円に達した。

白川昼はその時眉を上げ、馬場絵里菜の方を向いて言った。「社長、この土地は何もせずに放っておいても、2年もすれば自然と価値が上がるでしょう。」

馬場絵里菜は微笑んで答えた。「こんな良い土地で、こんな良い場所なら、どんなプロジェクトを開発しても、基本的に損はしないわ。」

馬場絵里菜のその言葉を聞いて、白川昼は意を悟り、すぐにプレートを上げて叫んだ。「4300万円!」

この時点で価格は1号地の価格に迫っていた。1号地は1万平方メートル以上あり、面積は5号地の数倍もあった。しかし5号地は優れた立地条件と値上がりの余地があり、価格が自然と高騰していた。