そうね!
皆が次々と口を開き、馬場絵里菜は仕方なく頷いて承諾した。
たとえこの件が彼女に関係なくても、傍観者として見過ごすことは彼女の心が許さなかった。
林駆が対処できるなら良いのだが、今の状況では、明らかに馬場依子の相手にはなれない。
……
教学棟の裏のバスケットコート。
午後の日差しが少し眩しく、四月の東京はようやく暖かくなり始めたところで、真昼の最高気温時でさえまだ寒さが残っていた。
バスケットコートはがらんとしており、林駆一人だけが発散するようにシュートを打っていた。すらりとした背の高い姿が宙に舞い、プロフェッショナルでかっこいい動作でボールを放つと、そのバスケットボールは空中で美しい弧を描き、完璧なスイッシュでリングを通り抜けた。
このように繰り返し、林駆は我を忘れて疲れを知らないかのようだった。