第289章:京都大学を目指して

大学入試の加点の話が出た途端、机の整理をしていた馬場絵里菜は思わず顔を上げた。

前世では、馬場絵里菜が受験した年は京都大学の合格ラインが最も高い年で、成績優秀だった馬場絵里菜は高校3年生の一年間、徹夜で勉強を重ね、第一志望の京都大学に見事合格した。

希望通り京都大学に合格したものの、その入試は非常に危険なものだった。その年は京都大学の合格ラインが最も高かっただけでなく、問題も最も難しい年で、東京市の全ての高校の中で、京都大学に合格したのはわずか十二名、第二中学校からは馬場絵里菜一人だけで、合格ラインをわずか3点上回っただけだった。

京都大学に対して、馬場絵里菜は強い思い入れがあった。前世でも常に京都大学合格を目標としており、転生した今でも京都大学に進学したいと思っていた!