第356話:え?離婚したの?

そして今、馬場絵里菜の家からわずか1キロメートルの距離にある細田家でも、同じように賑やかだった。

今日は二人の息子が帰ってきて食事をするので、細田お婆さんは息子たちの好きな料理をたくさん作り、鈴木夕も台所で手伝っていた。

「えっ?お兄さんと義姉さんが離婚したの?」

細田お婆さんが料理を作りながら、鈴木夕に細田仲男と伊藤春の離婚のことを話すと、夕は大変驚いた。

彼女は手に持っていたインゲンを見つめながら、お婆さんに目を瞬かせ、信じられない様子で「お母さん、どうしてこんなに突然なの?」

つい先日、繁と一緒に兄の家に行ったときは、兄夫婦は何も問題なさそうだったのに、一ヶ月も経たないうちに、どうして突然離婚することになったのだろう?

細田お婆さんはあまり動揺していなかった。結局、会社は息子に残り、梓時も細田家に残ることになったのだから。