高校1年生の応募者が最も多かったため、第一回は高校1年生の専用回で、50名以上の生徒が参加した。
生徒たちは監督の先生について階段教室に入り、先生の指示に従って着席した。
馬場絵里菜は3列目に座り、周りを何気なく見渡した。階段教室は広く、各列8人が座れ、生徒同士の間隔も十分にあった。監督の先生は前後に3名ずついて、カンニングはほぼ不可能な状況だった。
生徒は筆記用具のみ持ち込み可能で、試験用紙が配られた後、各自に計算用紙が2枚ずつ配布され、提出時には試験用紙と一緒に提出することになっていた。
「解答時間は80分です。8問の空所補充問題が各8点、3問の記述問題がそれぞれ16点、20点、20点で、満点は120点です。試験中は周りを見回すことは禁止です。カンニングや不正行為が発覚した場合は、コンテスト資格を剥奪し、全校に通達します!」