第369章:叔母さん、あなたは良い人です

馬場絵里菜と馬場輝の二人は聞いて、思わず目を合わせた。

心の中で突然ある考えが浮かび、馬場絵里菜はすぐに伊藤春を見つめて言った。「おばさん、おじさんと...離婚したの?」

この言葉を口にして、馬場絵里菜自身も驚いた。

馬場輝は目を見開いて、妹を見て言った。「ちっ、絵里菜、変なこと言うな。」

馬場絵里菜は唐突だったと感じ、謝ろうとしたが、伊藤春が晴れやかな表情で頷くのを見た。「絵里菜の言う通りよ。私とおじさんは...先週の月曜日に手続きを済ませたの。」

馬場絵里菜は口を半開きにしたまま、言葉を失った。

馬場輝も同様に衝撃を受け、明らかにこのような展開を予想していなかった。

しばらくして、馬場絵里菜はようやく心を落ち着かせ、心の中で思った。なるほど、おばさんが仕事を探しに来たのは、家でこんな大きなことが起きていたからなのか。