第436章:ケーキを取り違えた

細田登美子は不賛成そうに首を振り、ため息をつきながら言った。「そんな高価なプレゼントは…」

細田登美子が言ったように、絵里菜がノートパソコンを必要とするなら、今の経済状況で自分で買えるはずだし、母親である自分が買ってあげることもできる。

妹の家の状況が少しでもよければ、反対もしなかっただろう。

主に細田芝子の家の経済状況が良くないため、パソコン一台を購入するには二人の半年分の給料がかかってしまうからだ。

「大丈夫よ、足立区がもうすぐ取り壊されるから、2万円くらいなら叔母さんの私でも出せるわ。それに絵里菜のためなら、少しも惜しくないわ」と細田芝子は笑いながら言った。

もう買ってしまったのだから、細田登美子も何も言えず、ただ「あなたは昔から彼女を甘やかしすぎよ、もう限度を超えているわ」と言った。