第450章:私たちは入門して師を求めに来ました

今や、龍栄道場は終日門を閉ざしていた。それは、道場の最後の面目を保つため、道場破りの者たちを門前で追い返すためだった。

同業者の間では、龍栄道場はすでに業界の笑い者と成り果てていた。

門の左側には拳ほどの大きさの呼び鈴が掛けられており、月島涼が先頭に立って、その鈴を鳴らした。

鈴が澄んだ音を響かせたが、龍栄道場の門はまだ開かれないうちに、周辺の他の道場の者たちが音を聞きつけ、一斉に飛び出してきた!

「また龍栄道場に道場破りが来たのか?」

「はは、一年近く待ったぞ。ついに龍栄道場の十五連敗が見られるぞ!」

「師匠の話では、東京の道場連敗記録は十五連敗で、それも六十年以上前の話だそうだ。今度は龍栄道場がその記録を更新しそうだな!」

皆が首を伸ばして興奮気味にこちらを見ており、見物人のような表情を浮かべていた。