第465話:読者が言うあなたのキャラ崩壊しそう

白川昼は傍らに立ち、新田愛美が今「土下座して許しを請う」様子を見て、思わず無奈気に首を振った。

彼は下階の東海不動産で会社の業務を処理していたが、突然橋本通から電話があり、新田愛美がエンターテインメント会社に来て、社長と二人きりでオフィスにいるとのことだった。

白川昼は新田愛美に門主が彼女に会いたがっているという件をまだ伝えていなかったことを思い出し、彼女が突然現れたのは他の用件のためだろうと、何か悪いことが起こりそうな予感が心の中に湧き上がり、急いでエレベーターに乗って駆け上がった。

しかし、一歩遅かったのだ!

新田愛美を一瞥し、白川昼は前に出て彼女を助け起こした。「まず立ちなさい。読者があなたのキャラ設定が崩壊しそうだと言っているよ。」

新田愛美は暗い表情を浮かべ、自分は何て不運な女なのかと密かに嘆いた。芸能界で何年も過ごしてきたが、誰に対しても言靈術を使ったことがなかったのに、初めて使ったら鉄板に当たってしまった。