第466話:夏休みが来た

会議室。

夏目沙耶香のチームが片側に座り、マネージャーの豊田拓海の他に、男女二人のアシスタントがいた。

ローズエンターテインメントの契約部門のスタッフがもう片側に座り、両者は挨拶を交わした後、すぐに本題に入った。

会議室の隣の部屋で、馬場絵里菜たちがソファに座り、室内のセンサーを通して交渉の過程を聞いていた。

以前から長期にわたって両者が積極的にコミュニケーションを取っており、多くの異議のある部分についても非常に適切な解決策が見つかっていた。また、豊田拓海は既に細田鳴一監督の会社と新田愛美のスタジオを明確に断っており、沙耶香のマネジメント契約をローズエンターテインメントと結ぶことを決意し、後戻りできない状況を作っていたため、契約プロセス全体はほとんど障害なく進んだ。