痺れた足を引きずりながら石段に座り込んだ馬場絵里菜は、もはや自分の足が自分のものではないような感覚に陥っていた。
力を込めてマッサージと揉みほぐしを繰り返し、ようやく少し感覚が戻ってきた。
二十分後、全員が站桩を終え、休憩する間もなく、すぐに重りを付けての走り込みが始まった。
武道家の重り走りは、背中や肩に重りを付けるのではなく、下腿部に砂袋を縛り付けて、走りとジャンプを交互に行う訓練だ。
この訓練方法は、跳躍力と身体の軽やかさを向上させることができる。
馬場絵里菜は他の人々とは異なり、両足に五キロの砂袋しか付けていなかったが、他の人々は十キロ、中川文に至っては二十キロもの重りを付けていた!
他の人々は広々とした道場を走って一周、カエル跳びを一周、これを五回交互に繰り返して計十周することで完了となるが、馬場絵里菜は三回の交互、つまり六周で良いとされていた。