痺れた足を引きずりながら石段に座り込んだ馬場絵里菜は、もはや自分の足が自分のものではないような感覚に陥っていた。
力を込めてマッサージと揉みほぐしを繰り返し、ようやく少し感覚が戻ってきた。
二十分後、全員が站桩を終え、休憩する間もなく、すぐに重りを付けての走り込みが始まった。
武道家の重り走りは、背中や肩に重りを付けるのではなく、下腿部に砂袋を縛り付けて、走りとジャンプを交互に行う訓練だ。
この訓練方法は、跳躍力と身体の軽やかさを向上させることができる。
馬場絵里菜は他の人々とは異なり、両足に五キロの砂袋しか付けていなかったが、他の人々は十キロ、中川文に至っては二十キロもの重りを付けていた!
他の人々は広々とした道場を走って一周、カエル跳びを一周、これを五回交互に繰り返して計十周することで完了となるが、馬場絵里菜は三回の交互、つまり六周で良いとされていた。
これは中川彰が馬場絵里菜に手加減をしているわけではなく、行き過ぎは逆効果になるため、基礎のない状態で現在の身体負荷の限界まで引き出すことで十分であり、無理に限界を超えさせると逆に身体に害となるからだ。
走ることは馬場絵里菜にとってまだ楽な方だったが、重りを付けてのカエル跳びは本当に疲れた。砂袋は五キロしかないはずなのに、足に付けると鉛を流し込んだかのように重く、先輩があの二十キロをどうやって鍛え上げたのか想像もつかなかった!
六周を終えた時点で、馬場絵里菜の体力は限界に達していた。中庭の杏の木に寄りかかって大きく息を切らし、胸は火のように熱く、頬は真っ赤で、道着は汗で濡れ透けていた。
「どうだ?」中川彰が近づいてきて、馬場絵里菜に尋ねた。
馬場絵里菜は何度か大きく息を整えてから、やっと体を起こして答えた。「とても疲れました!でも心身がすっきりして、頭もとても冴えています!」
「それが早朝の武道練習の利点だ!」中川彰はゆっくりと口を開いた。「古来、武道家は鶏鳴とともに起きて練習したものだ。それは日の出と日の入りの時が空気が最も清浄な時だからで、お前たちにとってはより効果的なのだ!」
馬場絵里菜は頷いた。「師匠、先輩たちと比べると、私は今とても弱いですよね。この程度でもう息が切れてしまって。」