第516章:宮原重樹の薬壺

四十分間の馬歩桩と五キロの重りを付けて六周走り跳ねた後、体力の限界に達していたが、二人とも耐え抜いた。

「絵里菜、今日から君のことを見直さないといけないな」朝の練習が終わった後、林駆は汗だくになりながら馬場絵里菜に向かって言った。

馬場絵里菜は不思議そうに瞬きをして、しばらく考えてから林駆の意図を理解した。

薄い唇を上げ、透明な汗が彼女の白い頬を濡らし、朝日の下で輝いていた。

「どうしたの?こんなにきつい訓練を耐え抜けるなんて、信じられない?」馬場絵里菜は笑いながら尋ねた。

林駆は包み隠さず頷いた。「この一時間以上で、俺はもう限界だと感じたんだ。同じ強度なのに、君がここまでできるとは本当に想像もしなかった。」

馬場絵里菜はその言葉を聞いて、口角に意味深な笑みを浮かべた。「あなたが想像もしていないことは、まだまだたくさんあるわよ。」