第546章:再度の協力(2)

少しの遠回しもなく、馬場絵里菜は今回の協力の核心的な問題を直接的に述べた。

以前白川昼とこの件について話し合った時の考えと同じように、馬場絵里菜の第一候補の協力相手は常にセンチュリーグループであり、それが成立しない場合に初めて他の会社を検討するつもりだった。

豊田剛は遊園地プロジェクトの経験はなかったが、絵里菜が言うように、ホテルプロジェクトにはすでにセンチュリーグループから多くの人員を派遣しており、さらにセンチュリーグループ自体が開発中のプロジェクトにも人手が必要だった。

そのため、豊田剛自身も現在の会社の工事部門の余剰人員が絵里菜の期待に応えられるかどうかわからなかった。

そう考えながら、豊田剛は絵里菜に尋ねた:「それで、あなたたちのプロジェクト企画書では、工事人員の要求は何人なんですか。」

「1500人です!」絵里菜は率直に答えた。

豊田剛はこの数字を聞いて、思わず息を呑んだ。

1500人の工事プロジェクト、これはどれほど大きな遊園地になるのだろうか?

60万平方メートルの面積については概念があったが、この遊園地は一体どのように建設されるのか、なぜ1500人も必要なのか?

豊田剛の疑問を察したかのように、絵里菜は続けて説明した:「これは東京初の大型屋外遊園地というだけでなく、私の目標は日本一の遊園地です。京都のものよりも良いものにします!」

華美な言葉を使わず、絵里菜は簡潔に「最高」という言葉ですべてを表現した。

豊田剛は驚きを隠せない一方で、目の前の十数歳の少女が持つ度胸に再び感服した。

前回六つ星ホテルプロジェクトを聞いた時も、同じような心境だった。

しばらくして、豊田剛はようやく我に返り、軽くうなずいた:「あなたの会社には現在300人余りの工事チームがいるということは、私の方で少なくとも1000人以上必要ということですね。」

「その通りです。」絵里菜は答えた。

豊田剛は難しい表情を浮かべた。会社に現在1000人以上の余剰工事チームがないわけではないが、自社のことも考えなければならない。

一度に絵里菜に1000人以上を提供すれば、センチュリーグループ自身のプロジェクトが中断してしまうかもしれない。