処分という言葉を聞いて、田中仲は思わず膝を折りそうになった。
しかし理性的に考えれば、今この状況では、ただ言い渡されるのを待つしかなく、弁解の余地など微塵もないことは明らかだった。
麻生直人のオフィスを暗い表情で出た田中仲は、携帯を取り出して馬場長生に電話して不当な扱いを訴えようとしたが、携帯を握ったまま長い間ダイヤルできなかった。
結局のところ、この件は馬場家とは何の関係もなく、相手はただ南郊外のあの大きな土地に注目し、東海不動産がどんなプロジェクトを開発するのか見ておいてほしいだけで、東海不動産の足を引っ張れとは一言も言っていなかった。
本来は些細な手助けのつもりだったが、自分の思い上がりで、結局賢さが仇となって自分で自分の首を絞めてしまった。
このような仕事上の態度の問題は、軽ければ降格、重ければ免職だが、どちらにしても甘んじて受けるしかない。
最後に、携帯をポケットに戻し、歯を食いしばって怒りを飲み込むしかなかった。
馬場グループの緊急会議は午前から午後まで続き、全員が昼食すら取る暇がなかった。
しかし会議の結果は期待通りではなく、プロジェクトの用地選定は依然として現在のプロジェクト推進における重要な障壁となっており、足立区の用地提案は野心的でアイデアに富んでいたものの、不安定要素が多すぎ、足立区がいつ土地の整理や立ち退きを始めるのか、誰にもわからない状況だった。
馬場グループの会議が満足な結論を得られない一方で、東海不動産はすでにプロジェクトの審査通過文書を手に入れていた。
翌日、各大手新聞の一面やニュース映像で一斉に報じられた。
Mグループ傘下の東海不動産は、東京南郊外に国内最大かつ最も豪華な屋外遊園地を開発・建設すると発表した。敷地面積は60万平方メートル以上で、アトラクション施設は国内外で最も人気のある最新の設備を導入する予定で、現在プロジェクトの承認はすでに通過したという。
このニュースは、まるで晴天の霹靂のように、瞬く間に東京不動産業界を揺るがした。
これまで馬場グループとの対立でわずかに注目を集めていただけの東海不動産が、一気に名を馳せることとなった。国内最大の遊園地プロジェクトという発表で、この会社の展望と野心が一気に明らかになったのだ。
控えめ?そんなものはない!