第598章:生まれ変わった細田芝子

「登美子、これはすごいわね。まるで別人みたいだわ」伊藤春は鏡を見ながら左右に顔を向け、感嘆の声を上げた。

細田登美子も伊藤春の美容後のわずかな変化に気づいた。彼女たちの年齢の女性は、多くの肌の問題がすでに不可逆的な状態になっているが、このような改善が見られるのは、確かに驚くべき喜ばしいことだった。

エステティシャンはその様子を見て説明を始めた。「今回は無痛の温熱シワ取りだけを行いました。これはシワ取りの入門レベルで、機器の効果も比較的控えめです。次回はサーマージュによるシワ取りをお試しいただけます。多少の痛みはありますが、効果はより顕著です。東京でも、サーマージュの第二世代機器を導入しているのは私たち水雲亭だけなんです」

「私の目尻のシワは、あなたの言うそのサーマージュで完全に消せるの?」伊藤春は尋ねた。