第614章:宮原重樹、戦いに参加

そのとき、馬場絵里菜は自分の考えをより確信した。

おそらく、この雷の能力があまりにも強力すぎるため、彼は一度に一つの技しか使えないのだろう。

先ほど天雷を召喚した時も一度に一つしか落とせず、そして今、カールたちを守るために防護壁を形成することしかできず、同時に天雷で反撃することはできなかった。

これも雷という超常的な能力の欠点と言える。一度に一つの技しか使えず、他のことを同時にできないのだ。

月島が一撃を放つと同時に本体を現し、雷は絶好のタイミングを見計らって、瞬時に防護壁を消すと同時に、再び天雷を落とした。

「ドン」という音とともに、先ほど月島がいた場所には大きな穴が開いた。その穴は、カールたちからわずか2メートルの距離にあった。

そして月島は、すでにその場から姿を消していた。