今や彼は両足の痺れを感じ、意識を失いかけていた。
月島涼でさえ、この青髪の外国人が、ここまで強いことを認めざるを得なかった。自分は陽の加護を受けているにもかかわらず、宮原重樹の助けを借りてようやく彼に傷を負わせることができたのだ。
「雷、大丈夫か!」
カールたちは雷が傷を負ったのを見て、驚きを隠せなかった。これは彼らが初めて雷が血を流すのを目にした瞬間だった。
もし彼らが今、何もできず、雷に守られているような状況でなければ、こんなことにはならなかったはずだ。カールたち三人は自責の念に駆られた。
艶やかな舌先で口角の血を軽く舐めると、雷の表情が初めて明確に変化した。
怒り、血に飢えた殺意!
自分をここまで追い詰めた者は、決して許せない!
仲間の心配も無視して、雷の目から青い光が強く放たれ、体を取り巻く電光が突然狂暴になった。空間全体の気流が乱れ、急激な暴風が吹き荒れ、巻き上げられた砂塵が天地を覆い、瞬時に全員の視界を遮った。