第675章:突然君のことがそれほど嫌いじゃなくなった気がする

二人は前に進み、先ほどの橋本好美と馬場長生が立っていた位置にそれぞれ立った。

「お兄ちゃん、絵里菜お姉ちゃん、頑張って!」

ステージ下の井上雪絵は興奮した表情で、ステージ上の二人に向かって大声で叫んだ。

ゲーム開始!

馬場絵里菜は井上裕人が坊ちゃんらしく遠慮して演技を控えめにし、自分の答えを難しくするのではないかと心配していたが、井上裕人はすでに口を開いていた。「四文字の熟語です!」

言い終わるや否や、井上裕人はステージ上に寝転がり、両足を上に力強く蹴り上げて、すぐに立ち上がった。

馬場絵里菜はその様子を見て一瞬固まったが、すぐに反応して叫んだ。「鯉の滝登り!」

鈴木秋:「正解です。次の問題!」

観客は目を見開いていた。今、井上様は何をしたんだ?

「二文字、家庭の台所でよく使うもの。」言い終わると、井上裕人は右手を腰に当て、左手を上に伸ばして曲げ、両足までもOの字型に広げた。