第746章:安心して、私に任せて!

「先生、まず食材チェーンを作るべきです」馬場絵里菜が率先して口を開いた。

皆はそれを聞いて、一斉に彼女を見上げた。馬場絵里菜は普段から学業優秀だったので、この時の彼女の言葉に皆も耳を傾けた。

菅野將は思わず疑問の表情を浮かべた。「食材チェーン?」

馬場絵里菜はうなずき、説明を始めた。「つまり、獲得したい食材にランクを付けて、展示台に走ったときに余計な時間を選択に費やさないようにし、台の上で最も優先度の高い食材を取って戻るということです」

馬場絵里菜がこう説明すると、皆はすぐに理解した。

簡単に言えば、展示台の前で何を取るか迷う時間を無駄にせず、食材チェーンの優先順位に従って素早く決断するということだ。

最終的に数人で相談し、食材の優先順位は羊肉、シーフード、豚肉、野菜、牛肉、鶏肉、麺類と決めた。

羊肉はバーベキューに欠かせない第一の食材で、羊肉なしではバーベキューとは言えない。

豚肉が牛肉より先に来るのは、一部の学生が牛や羊の肉を食べない可能性を考慮したためで、羊肉があれば、次の食材は豚肉だけを食べる学生のために考えるべきだ。

野菜が真ん中にランクされている理由は、すべての肉類を食材チェーンの前部に置くことができないからだ。もし彼らが本当にすべて肉類を取ってしまったら、それはあまりにも脂っこくなってしまう。

食材チェーンを決めた後、数人は各走者の人選について話し合い始めた。

藤井空と河村広はスポーツが得意だったが、馬場絵里菜は月島がこの中で最も速いことを知っていた。そして最初のバッチの食材はすでに展示台に並んでおり、最上段の展示台の中央には羊肉がたっぷり盛られていた。

そのため、馬場絵里菜は月島を第一走者に推薦した。羊肉のために、行け!

第二走者は鈴木由美で、彼女に割り当てられた任務は野菜を一皿持ち帰ることだった。結局彼女は女子なので、肉の皿を持って走らせるのは酷だった。

鈴木由美はうなずき、珍しく馬場絵里菜の指示に従うことに同意した。

第三走者も女子で、馬場絵里菜自身だった。

「それじゃ連続で二回とも野菜になるんじゃないか?」藤井空が異議を唱えた。

女子が二人続くと、それは二皿の野菜ということになる。それも悪くはないが、なんだか損した気がする。

先生もうなずき、藤井空の言葉に理があると思った。