第754章:坦白すれば寛大に処置する機会をあげよう

「高橋桃、私がやるわ」と夏目沙耶香も言った。

親友とはいえ、人に自分の上着を洗ってもらうわけにはいかない。

高橋桃は気にせず笑いながら、上着を持って洗面所に入り、すぐに声が聞こえてきた。「5分で終わるから、二人はゆっくりしていて」

夏目沙耶香はそれを聞いて、振り返って馬場絵里菜に照れくさそうに舌を出した。

馬場絵里菜は微笑んで、ソファに横になった。

心が楽しいと体もリラックスする。部屋の床から天井までの窓から、馬場絵里菜は空いっぱいの星と明るい月を見た。こんな夜景は東京ではなかなか見られない。

思考が徐々に空になり、生まれ変わってから半年以上が経ち、多くの場面が頭の中でフラッシュバックした。一幕一幕、まるで夢を見ているようだった。

今日に至るまで、馬場絵里菜は毎晩寝る前に恐怖を感じずにはいられなかった。