018:神秘な効果

黒武も小林綾乃の調査は余計なことだと感じていた。

監視カメラに映る少女は年齢が若く見え、肌が白く美しく、純真で無害に見えた。

何の脅威も感じられなかった。

M博士は海外でも衝撃を与えた大物だ。

この二人がどうして関係があるというのか?

山下言野の瞳は深く、たった二文字、「調べろ」

彼は少女がMかどうかわからなかったが。

しかし、少女が見た目ほど単純ではないことは確かだと知っていた。

「はい」黒武は頷いた。

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午後五時半。

小林綾乃は買い物を済ませて帰宅した。

小林桂代は既に庭の門で彼女を待っていた。

彼女が帰ってくるのを見て、小林桂代は笑顔で言った:「綾乃が帰ってきたわね」

小林綾乃は青葉市で土地勘もなく、長期間帰っていなかったので、一人の女の子に何かあったらどうするのかと心配だった。

車の前部に置かれた蓮の花に目を向けて、小林桂代は興味深そうに尋ねた:「綾乃、どうしてこんなに蓮の花を買ったの?」

「お母さん、蓮の花はスキンケア製品の原料で、後ろのロディオラもそうよ」小林綾乃は淡々と答えた。

小林桂代は驚いた、「蓮の花でもスキンケア製品が作れるの?」

「はい、植物は最も自然で無害なスキンケア製品の原料で、肌に副作用を起こしません」小林綾乃は頷いた。

小林桂代は後部座席からロディオラを車から降ろし、「これは洗わないといけないの?」

「はい」小林綾乃は軽く頷いた。

小林桂代は勤勉な人だった、「じゃあ、先に洗ってくるわ」

「お母さん、ありがとうございます。私は蓮の花を上に持って行きます」小林綾乃は言った。

小林桂代は頷き、続けて言った:「買った消毒キャビネットが届いたわよ、ベランダにあるわ」

「はい」

言い終わると、小林綾乃は蓮の花を抱えて階段を上がっていった。

ちょうど三階に着いたとき、後ろから足音が聞こえ、続いて小林桂美の声が聞こえた、「綾乃?」

小林綾乃は蓮の花を抱えたまま、軽く振り返った。

「叔母さん」

ピンク色の蓮の花が少女の白い顔に映え、一層愛らしく見え、振り返った笑顔は百の魅力を放ち、まるで生き生きとした美しい油絵のようだった。

秋山春樹は小林桂美の後ろについて、顔を上げた瞬間にこの光景を目にした。