046:抵抗できない美しさ

山下言野は鬼道について詳しく研究していた。

開発者は間違いなく女性だと確信していた。

しかし、例外はつきものだ。

だから性別にこだわりすぎるのは良くない。

ただし、年齢差はそれほどないはずだ。

Wのゲームに対する研究熱心さは、十代二十代の若者には持ち得ないものだ。

黒武は頷いた。「はい、ボス」

「何か動きがあったら、すぐに報告してくれ」

「はい」黒武は再び頷いた。

山下言野はタバコを一本取り出して火をつけ、一橋景吾の方を見た。「遠藤家の方に最近何か変わったことはあるか?」

「今のところありません」一橋景吾は首を振った。「三兄貴、彼らと欧蘭洲との取引を直接切るんですか?」

山下言野はタバコを一服し、薄い唇から煙を吐き出しながら、低い声で言った。「いや」

釜底から薪を抜くよりも。