053:永田徳本の末裔、大物の手腕(初回購読、1万字の章)_2

山下おばあさんは本当に面白い人だ。

彼女はいつも高級化粧品を使っていたのに、どうして数千円の無認可商品に興味を持つようになったのだろう?

姑と嫁の言い争いがますます激しくなるのを見て、山下言野はタイミングよく口を開いた。「おばさん、何と言っても、おばあさんは人に勧められて病院に来たんだから、私たちはちゃんとお礼を言うべきですよ」

もし山下おばあさんの言う綾乃さんがいなかったら、がん細胞が転移してから病気が発見されていたかもしれない。

そうなってからでは、すべてが手遅れだった!

偶然であろうとなかろうと。

彼女は山下家の恩人だ。

言い終わると、山下言野は山下おばあさんを見て、「おばあさん、彼女の住所を教えてください。私が直接お礼に伺います」

それを聞いて、山下文空は言った。「母さん、三男の言う通りだ。私も一緒に行くよ」