051:すぐに病院へ来てください

小林綾乃の言葉は淡々としていたが、一言一言が的確で説得力があった。

小林桂代は迷っていた。彼女は小林桂美の提案を受け入れて、スキンケアショップの仕事を辞めて皿洗いの仕事を探すことも考えていた。

女性にとって、何よりも大切なのは潔白さだからだ。

しかし、今小林綾乃のこの言葉を聞いて、急に体中に力がみなぎるのを感じた。

そうだ。

清らかな者は清らかなまま。

百円は永遠に百円の価値がある。人にどれだけ踏みにじられ、どれだけ噂されようとも、それらの外的要因によってその価値が変わることはない。

ただのクズ紙だけが外部環境に影響されるのだ。

もし今この時期にスキンケアショップに行かなくなれば、きっと後ろめたいから行かなくなったと思われるだろう。

そう考えて、小林桂代は小林桂美を見つめ、「綾乃の言う通りよ。この商売は続けるだけじゃなく、もっと良くしていかなきゃ!」と言った。