057:どんな神様の大物、西京の徳川家_8

今やゲーム愛好家たちは挑戦状を突きつけている。

鬼道の第70レベルをクリアできた者には、10万元の賞金が与えられるという。

一橋景吾は目を細めて、「鬼道には第71レベルがないらしい。だから第70レベルは無限ループで、クリアは不可能だと」

山下言野はスマートフォンを取り出し、鬼道を起動した。

スマートフォンの画面を見て、一橋景吾と黒武は目を見開いた。

「リーダー!70レベルをクリアしたんですか?」

「三兄!あなた化け物すぎます!」

山下言野は淡々とした口調で、「私がクリアしたわけじゃない」

「じゃあ誰が?」二人は非常に興味津々だった。

「子供だよ」

子供?

一橋景吾は一瞬呆然とした後、山下言野を見て、「三兄、小林のことですか?」

「ああ」山下言野は軽く頷いた。

しばらくして、山下言野は薄い唇を開いて、「彼女がWかもしれないと思わないか?」

それを聞いて、一橋景吾は笑い出した。「三兄、自分が何を言っているか分かっていますか?小林が70レベルをクリアしたからといって、彼女がWだとは限りませんよ」

それは単に小林綾乃が普通の人より賢いということを示しているだけだ。

性別の問題は置いておいても。

まず、小林綾乃の年齢が合わない。

高校三年生の子供は、おそらくコードが何なのかも知らないだろう。どうしてゲームを作れるというのか?

黒武は頷いて、一橋景吾の言うことに同意した。「でも小林は確かにすごいです。少し育成すれば、将来きっとゲーム界の大物になれますよ」

山下言野も自分の考えが少し荒唐無稽だと感じた。

確かに彼女の年齢は少し合わない。

しばらくして、山下言野は続けた:「とりあえず大田空を調べよう」

——

一方その頃。

3時間のフライトを経て、飛行機はついに羽山空港に到着した。

山下おばあさんはスーツケースを引いて出口へと向かった。

白髪まじりの頭ではあったが、精神状態は非常に良好で、墨色の旗袍を着て、艶のある丸い真珠のネックレスをつけ、優雅な足取りだった。

通りがかりの旅行客たちが振り返って見ていた。

到着ロビーに着くと、中年の女性が手を振って、「金田おばさん、こちらです」

「和香」到着ロビーの外に立っている人を見て、山下おばあさんは笑顔を見せた。

この中年女性は他でもない。

鈴木澪由の姪の鈴木赤玉だった。