058:面談を約束して、王と王は会わず_7

鈴木赤玉は鈴木澪由と徳川勝に対して本当に二言はなかった。

彼女は孝行を尽くすだけでなく。

何事も二人の老人に従い、これほど長い間、二人の老人と一度も顔を赤らめたことがなかった。

言葉が落ちると、大口絢は続けて言った:「おじいちゃんもおばあちゃんもそんな年だから、明日のことは誰にもわからないわ。もし二人が突然何かあったとき、遺言もないなら、お母さんはどうするの?」

鈴木赤玉は徳川当主になれない。

娘として、結局は人の軒先を借りる哀れな虫に過ぎない。

でも鈴木赤玉が徳川当主になれば、それは違う!

そうなれば彼女は名実ともに徳川家の継承者となる。

鈴木赤玉は足を止めて、「遺言を残すかどうかはおじいちゃんとおばあちゃんの問題よ。私にはどうすることもできないわ」と言った。

ある事は他人が口にする方がまだいい。