067:高額の帝王緑、余計な詮索はするな!

鈴木澪由は山田絹美の死亡証明書を見つめ、しばらくしてから溜息をついた。

あの年、弟が亡くなった後、山田絹美は大金を持って逃げ出し、かわいそうな子供を置き去りにした。

誰が想像できただろうか。

わずか数年で、彼女は交通事故で亡くなってしまうとは。

まさに因果応報だ。

悪人には必ず報いがある。

鈴木澪由から正確な答えを得た山下おばあさんは目を細め、執事を見上げて言った。「中村執事、山田絹美の死後、誰が彼女の後事を処理したか調べましたか?」

山田絹美は死んだが、他の親族がいないとは限らない。

山田絹美の親族は鈴木赤玉の親族でもある。

「山田絹美の弟の山田勇です」と執事は答えた。

「赤玉はこの数年、この叔父と連絡を取っていましたか?」

母方の叔父は重要な存在。

姪のために良い暮らしをさせようと、山田勇が危険を冒すことも考えられる。