067:高額の帝王緑、余計な詮索はするな!_2

その言葉を聞いて、鈴木赤玉の心臓が早鐘を打った。

鈴木澪由は相続の件について話そうとしているのだろうか?

そうでなければ。

なぜこんなにも厳かな様子なのだろう?

書斎で話をする必要があるのだろうか?

そう。

きっとそうに違いない。

長年の待ちわびた努力が実を結ぶと思うと、鈴木赤玉は興奮を抑えきれず、鈴木澪由の後を追った。

書斎に着くと、鈴木赤玉はドアをしっかりと閉めることも忘れなかった。

「おばさま、何かお話があるのですか?」

鈴木澪由は書斎の椅子を指差して、「座りなさい」と言った。

鈴木赤玉は鈴木澪由の前に座った。ついにこの日が来たと思うと、少し緊張していた。

なぜなら。

もうすぐ彼女は徳川家の当主になるのだから。

今日からは高い地位にある徳川当主になれると思うと、鈴木赤玉の心は喜びで一杯だった。