070:光速で顔面打撃、報いが降りかかる_7

「この二人?」

「知り合い?」

源緒雨は反応が追いつかない感じがした。

しばらくして、彼女は呆然と鈴木慧子を見つめ、「この人があなたの彼氏?」

「そうよ」鈴木慧子は幸せそうに笑った。

源緒雨は雷に打たれたようだった。

彼女は、鈴木慧子の彼氏が地元の人でBMWに乗っているとは思わなかった。

鈴木慧子はそれほど綺麗じゃないのに。

彼氏は目が見えないのか?

誰を選んでもいいのに、なぜこんな人を!

鈴木慧子は木下昭の方を向いて、「こちらは私のルームメイトの源緒雨よ」と紹介した。

木下昭は源緒雨を見て、礼儀正しく「はじめまして、木下昭です」と言った。

「こんにちは」源緒雨は明るい笑顔を浮かべ、「雨子って呼んでください」

木下昭は丁寧に「彼女がお世話になっています。ありがとうございます」と言った。