071:腸が青くなるほど後悔した_7

大口絢は腹が立つばかりだったが、それを表に出すことはできなかった。

「小口おばあさん、とても気に入りました。」

「気に入ってくれて良かったわ」小口貞那は目を細めて言った。「私たちの絢がこれからも大きく成長して、前途洋々でありますように。」

大口絢は再び感謝の言葉を述べた。

山下おばあさんはその様子をじっと見つめ、しばらくして大口絢への贈り物を取り出した。「絢や、金田おばあさんは今日があなたの誕生日だとは知らなくて、準備が急だったけど、気にしないでね。」

大口絢が話す前に、鈴木赤玉が笑顔で口を開いた。「金田おばさん、そんなことおっしゃらないでください。青葉市からはるばるいらしていただいただけでも、最高の贈り物です。」

「やっぱり赤玉は話が上手いわね」山下おばあさんは大口絢に贈り物を渡した。「絢、見てごらん。」