071:腸が青くなるほど後悔した_7

大口絢は腹が立つばかりだったが、それを表に出すことはできなかった。

「小口おばあさん、とても気に入りました。」

「気に入ってくれて良かったわ」小口貞那は目を細めて言った。「私たちの絢がこれからも大きく成長して、前途洋々でありますように。」

大口絢は再び感謝の言葉を述べた。

山下おばあさんはその様子をじっと見つめ、しばらくして大口絢への贈り物を取り出した。「絢や、金田おばあさんは今日があなたの誕生日だとは知らなくて、準備が急だったけど、気にしないでね。」

大口絢が話す前に、鈴木赤玉が笑顔で口を開いた。「金田おばさん、そんなことおっしゃらないでください。青葉市からはるばるいらしていただいただけでも、最高の贈り物です。」

「やっぱり赤玉は話が上手いわね」山下おばあさんは大口絢に贈り物を渡した。「絢、見てごらん。」

大口絢は山下おばあさんの贈り物の箱を開けた。

中には銀のネックレスが入っていた。

大口絢はこのような装飾品に不自由していなかったが、それでも笑顔で言った。「ありがとうございます、金田おばあさん。とても気に入りました。」

山下おばあさんは彼女が本当に気に入ったかどうかなど気にしていなかった。

彼女が大口絢に贈り物を用意したのは、完全に鈴木澪由の面子を立てるためだった。

夕食が終わった。

大口絢は鈴木赤玉と一緒に部屋に戻った。

「お母さん、おばあさんが変わったと思いませんか?」山下おばあさんが西京に来てから、鈴木澪由の態度が変わっていた。

そう言いながら、大口絢は鈴木赤玉を見つめ、目を細めて言った。「徳川秋水の手がかりを掴んだんじゃないですか?」

大口絢は鈴木澪由が自分のことをますます気にかけなくなっていると感じていた。

鈴木赤玉は笑って言った。「安心なさい。彼女は一生自分の娘を見つけることはできないわ。」

「そんなに確信があるんですか?」大口絢は母親を見つめた。

鈴木赤玉はソファに座り、「徳川秋水が行方不明になったのは三歳の時よ。三歳の子供に生き延びる能力があると思う?それに、あの頃は人身売買が多かったでしょう。徳川秋水がどこに連れて行かれたか誰にもわからないわ。」

見つかるなら、とっくに見つかっているはず。

今まで待つはずがない。

ただ鈴木澪由が現実を受け入れられないだけだった。