071:腸が青くなるほど後悔した_6

目の前の光景を見つめて。

大口絢は気づかれないように眉をひそめた。

鈴木澪由が自分にどんなサプライズを用意してくれるのかと思っていた。

これだけなの?

大塚耀玉?

確かに、大塚耀玉のことが好きだと言ったけど、それは単なる好きというだけ。

大塚耀玉が自分に何をもたらしてくれるというの?

それに、まともな誕生日パーティーもなく、友達も一人も呼ばれていない。誰が大塚耀玉が自分の誕生日を祝いに来たことを知るというの?

このおばあさんは本当に適当になってきている。

口では実の孫のように思っていると言いながら。

でも実際は。

彼女は一度も自分を本当の孫として扱ったことがない。

もし今日誕生日を迎えるのがこのおばあさんの実の孫だったら、こんなに適当にするはずがない。

考えるまでもなく、鈴木澪由はきっと最高の宴会を開き、孫娘に価値のない宝物を贈り、徳川家全体さえも孫娘に譲るだろう。